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日本獣医内科学アカデミー2010大会
比較臨床医学会ワークショップ
“獣医療事故の現状と対応法” |
1.日時 |
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2010年2月13日(土)午前9:00-12:00 |
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2.場所 |
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東京都新宿区京王プラザホテル4F
かえで(第15
会場) |
3.内容 |
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1)
趣旨 |
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近年、伴侶動物を中心に獣医療事故訴訟件数の増加と損害賠償の高額化が進んでいる。その背景には、獣医療に対する飼い主の強い期待感と権利意識の高まりが考えられるが、同時に動物診療機関による事故発生時の対応の不手際も一因として考えられる。すなわち、実際に事故が発生しても、その取り扱いに関する指針は見受けられず、対応は専ら担当獣医師あるいは診療機関の独自の判断に委ねられる。そのため、同じような事故であっても対応には少なからず格差が生じて、必ずしも適切な対応がなされず、そのことが紛争の原因になっている可能性がある。したがって、紛争を少なくするためには、事故発生時の当該動物あるいは飼い主への対応指針が必要である。
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また、事故に関わった診療担当者の負担も深刻な問題である。万一、解決が困難な状況に陥ると、担当者は強い精神的ストレスを受け、第二の被害者とも言うべき厳しい状況に追い込まれる。
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そこで本ワークショップでは、獣医療事故に適切に対処できるよう、獣医療関係者が知っておくべき諸事項について議論したい。具体的には、近年の獣医療事故と法的紛争の発生状況、事故発生直後にとるべき対処法、事故原因の分析と過誤の有無の判断、責任の所在と被害者への補償体制、当該動物および飼い主のサポートや飼い主とのコミュニケーションの取り方、病院スタッフのサポート、事故発生防止体制や教育訓練のあり方などについて考えてみる。
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2)
講演内容と演者 |
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(1) 日本における獣医療そのリスクマネージメント
池本卯典 日本獣医生命科学大学
(2)
日本の獣医師法、獣医療法の理念と構成、そして問題点
牧野ゆき 日本獣医生命科学大学
(3)
日本における獣医療事故、その実情と判例
岩上悦子 日本大学
(4)
獣医療事故の賠償責任と損害保険
大野昌彦 株式会社損保ジャパン
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